部分入れ歯を上手に選び、快適に暮らすための情報をまとめました
洗浄剤いらずで、アレルギーの心配もない新素材の部分入れ歯、ウェルデンツデンチャーのメリットやデメリットをご紹介します。
ウェルデンツデンチャーは、無菌性樹脂素材で作られた部分入れ歯。取り外しが自由で、手入れがしやすいのが特徴。軽くて、ニオイがつきにくいという特徴もあります。さらにしなやかで強度が高いのもメリットです。
メリット | ・しなやかで丈夫、軽い ・長時間使用しても臭わない ・無菌性樹脂素材なので、洗浄剤をほとんど使わずに済む ・金属を使わないので、アレルギーがあっても安心 ・残っている歯を削らず、あるいは最小限削るだけで装着できる |
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デメリット | ・削れやすく、摩耗しやすい ・使っているうちにザラつきが出てくる ・寿命は1年半?2年ほどと短い ・壊れた場合に修理ができない |
ウェルデンツデンチャーのメリットとして、「しなやかで丈夫」、「長時間使用しても臭わない」という点があります。
従来の入れ歯に使われるプラスチックの材料は、水分を吸収する性質があるために、少しずつ変形して、だんだんと歯茎に合わなくなってしまうことがよくありました。また、口の中の水分を吸収することで色がついたり、臭いがうつってしまったりすることがあるので、衛生面でも良くありませんでした。
ウェルデンツデンチャーに使われている無菌性樹脂素材は、厚生労働省より認可を受けた独自開発の材料で、ほとんど水分を吸収することがありません。そのため、変形したり変色したりすることがなく丈夫です。その分、薄くしても破損しにくくなっています。バネも薄くすることができ、通常の入れ歯よりも破損の心配が少なくなります。
また、長期間使用しても臭いがつきにくくなっています。そのため、従来のプラスチックの材料で作られた入れ歯よりも、おすすめといえるでしょう。この製品は、使用材料とともに世界特許取得製品でもあります。
ウェルデンツデンチャーに使われている無菌性樹脂素材は、これまでアレルギーの原因になったという報告はありません。さらに、ウェルデンツデンチャーは金属不使用のため、金属アレルギーを発症することもありません。
そのため、体質的に他の差し歯・入れ歯を使用できなかった人も利用が可能になります。また、バネ部分に金属が使われないため、目立ちにくいのも嬉しいポイントといえるでしょう。
ウェルデンツデンチャーのメリットは、歯との密着度が高いため、人工歯茎をつけなくても安定するという点にもあります。
従来の入れ歯は、噛んだ時にずれてしまわないよう人口の歯茎がついていました。人工の歯茎がなければ、歯と入れ歯の密着度が弱いためにすぐずれてしまって、しっかり噛むことができないためです。
ウェルデンツデンチャーなら、食べ物を噛んだ時も、実際の歯に近い感覚を得られます。プラスチックに比べ数倍の弾力性があるポリプロピレンでできているため、噛んだ時に適度にたわむのです。この時の歯茎へのあたりが、自分の元の歯のような感触になります。ずれないだけでなく、噛む感覚を楽しめるのは、ウェルデンツデンチャーの大きなメリットといえるでしょう。
ウェルデンツデンチャーのデメリットとしては、従来の入れ歯より交換頻度が高いという点が挙げられます。ウェルデンツデンチャーには弾力があるため、固いものを噛んでも欠けてしまう可能性は低くなっています。しかし、使っているうちにだんだんと削られてくるため、寿命は比較的短いことを覚えておきましょう。
ウェルデンツデンチャーの寿命は1~3年といわれています。摩耗の早さには個人差がありますが、噛み合わせのバランスを考えると、大体1年半から2年くらいで交換することが勧められています。その際の費用は高いものではありませんが、従来の入れ歯より交換頻度は高くなります。
セラミックで作る入れ歯の場合、いくつかの材料を配合して、元々の自分の歯と同じような色を再現できます。しかし、ウェルデンツデンチャーにはそこまでの自由度がないという点は、デメリットの一つでしょう。
歯の色に近い4種類が準備されていますので、その中から自分の歯に近い色を選んで使用することになります。もしかするとぴったり合う色がなく、ウェルデンツデンチャーを使用している部分が少しだけ目立ってしまうかもしれません。
不適応はあるのか | 特になし |
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素材 |
新素材の無菌性樹脂素材(ポリプロビレン)を使用 |
ウェルデンツデンチャーは、基本的にどんな人でも使うことができます。残っている歯への負担が小さいので、残存歯をできるだけ残したまま入れ歯をしたい人にオススメ。アレルギーがある方も、ウェルデンツデンチャーなら安心です。
金具が見えなくなったので、安心して笑えるようになった
前に使っていた入れ歯は、笑った時に金具が見えるのが気になっていました。ウェルデンツデンチャーに変えてからは、歯や歯茎の色が自分のものと合っているので目立たないので安心です。
グリップ力が高く、精度が高くてフィットする
保険適用の入れ歯を使っていましたが、どうしても金属の部分が見えるのが気になり、金属を使わないウェルデンツデンチャーに変えました。しっかりとフィットしてグリップ力が高く、精度の高さを感じました。
ぴったりフィットするので、イヤな感じがない
前に使っていた入れ歯が欠けたのをきっかけに、ウェルデンツデンチャーにしました。短期間でできて、装着している時の痛みもないし、ぴったり合っているので「早く外したい!」と思うこともなくなりました。
虫歯・歯周病治療のほかにも、女性の入れ歯治療に特別力を入れているクリニックです。そんなよしはら歯科クリニックでは、今回ご紹介したウェルデンツデンチャーを使った治療が行われています。可能な限り歯を削らないようにして義歯を取り付けられるため、よしはら歯科クリニックでは女性向けとして積極的に用いられているようです。