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入れ歯の寿命

歯茎が透明な入れ歯

入れ歯は歯を失った人にとって、自分の歯と同じくらい大切になるものです。

また、入れ歯の寿命は、手入れの方法や使い方によって大きく変化します。

ここでは、平均的な入れ歯の寿命より少しでも長く使うためにも、入れ歯の正しいお手入れ方法を紹介しながら、入れ歯と同じく歯を失った方への治療法として知られる、インプラントやブリッジとの違いもお伝えしていきたいと思います。

入れ歯の寿命

多少の個人差はありますが、入れ歯の寿命は4年から5年といわれています。

一般的にも、おおよそ5年ごとに新しい入れ歯に替える方が多いようです。入れ歯は毎日使用するものなので、どれだけ大切に使っていても劣化は防げません。

ただし、お手入れの方法によって、寿命を延ばすこともできますが、既に劣化している入れ歯を無理に使用していると、歯周病などの病気を引き起こす場合がありますので、時期がきたら買い替えることをオススメします。

入れ歯の寿命を延ばす正しいお手入れ方法

入れ歯は毎日口の中にいれるものなので、清潔にしたいですよね。

また、入れ歯の寿命を少しでも延ばすためにも、毎日のお手入れは非常に重要になります。そこで、入れ歯の正しいお手入れ方法をお伝えしましょう。

食後は必ず掃除をする

食後は、食べかすなどが入れ歯についている可能性があるので、必ず毎食後に入れ歯専用歯ブラシで掃除をするようにしましょう。

総入れ歯の場合は、上あごや下あごの内側に汚れが溜まりやすいです。

また、入れ歯の隙間や歯茎のくぼみはとくに汚れやすい箇所なので、念入りに洗うようにしてください。

その際は、研磨剤入りの歯磨き粉は使わないようにしましょう。

入れ歯は暑いお湯に弱いため、ぬるま湯またはお水で洗うのがベストです。

就寝前は水を入れた容器にしまう

水を入れた容器

入れ歯は乾燥に弱いものです。

乾燥した入れ歯は、ヒビが入り、変形してしまう可能性がありますので、寝る前に、入れ歯を外したら容器に水を入れて保管しましょう。

入れ歯洗浄剤を使う

歯ブラシだけでは落ちない頑固な汚れには入れ歯洗浄剤が効果的です。

その日の汚れを翌日に持ち越さないためにも、1日1回は入れ歯洗浄剤を使って掃除をしましょう。

ただし、入れ歯洗浄剤とお使いの入れ歯の成分が合わない場合、入れ歯の寿命を縮める原因にもなります。

入れ歯洗浄剤を選ぶ前に、入れ歯を作った歯科医院で、お使いになる入れ歯洗浄剤はどのようなものが良いか相談してみましょう。

洗浄時の扱いに気を付ける

最も気を付けていただきたいのが、入れ歯の洗浄時です。

歯ブラシで磨くときや、水で流すときなどにうっかり洗面台に落としてしまうことで、簡単に割れて、変形してしまいます。入れ歯の洗浄時は滑りやすいので、慎重に扱うようにしましょう。

入れ歯のお手入れ不足が原因で起こること

正しいお手入れをしないと、入れ歯の寿命が縮んでしまいます。

しかし、起こりうるのはそれだけではありません。入れ歯のお手入れが十分にできていないとどのようなことが起こるのか以下にまとめました。

虫歯や歯周病を引き起こす

お手入れが不足していると、虫歯や歯周病を引き起こします。

部分入れ歯を使用している場合は、クラスプなどの維持装置をかけている歯や残された歯の部分に菌が繁殖して、虫歯や歯周病になる可能性があります。

口臭

入れ歯がプラスチック製の場合は、目に見えないほど小さな気泡がたくさん付いています。

入れ歯のきちんと洗わないと、この気泡に細菌が入り込んでしまい、あっという間に繁殖してしまうのです。この菌が口臭の原因となります。

また、入れ歯の間に食べかすがたまることでも細菌が発生するため、洗い残しにも注意が必要です。

義歯性口内炎

義歯性口内炎は入れ歯特有の口内炎です。歯磨きでとりきれなかった汚れが蓄積し、細菌が増殖。

最後には炎症を引き起こします。この「デンチャープラーク」と呼ばれる汚れは、カンジダ菌を含むため、出血や腫れの原因になります。

入れ歯を清潔にしないと義歯性口内炎を繰り返すことになるでしょう。

義歯性口内炎だけではなく、入れ歯に使用する金属にアレルギー反応を起こして口内炎になる場合や、入れ歯が合わないことが原因で起こる潰瘍性口内炎などもあります。

色素沈着や歯石沈着

入れ歯に付いた汚れをそのままにすると、入れ歯自体に色素沈着や歯石沈着が起こります。

これらは放置することで、口臭の原因にもなります。

入れ歯のお手入れがきちんとできていないと、口内を清潔に保つことはできません。

あらゆるトラブルを引き起こすことになるので、入れ歯は必ず綺麗にしましょう。

入れ歯の寿命を延ばすためにやるべきこと

入れ歯の寿命を延ばす秘訣は、毎日のお手入れを丁寧に行い、定期的にメンテナンスを受けることです。

ここでどのようなメンテナンスが必要かみていきたいと思います。

歯科医院への定期検診

どれだけ丁寧に歯を磨いていても、歯にこびりついた歯垢や色素沈着は歯磨きだけでは落とすことができません。

また、入れ歯の金具を装着する歯の状態も確認できるうえ、歯周病や虫歯のチェックを行えます。できれば3ヵ月に一度は歯科医院へ足を運ぶようにしましょう。

違和感を得たらすぐに相談

入れ歯を作ってから、少しでも違和感を得たらすぐに歯科医院へ相談しましょう。

合わない入れ歯を使い続けることは、入れ歯の破損や、他の歯への負担に繋がります。無理せずすぐに歯科医院に行くことをオススメします。

入れ歯・インプラント・ブリッジをそれぞれ比較!

入れ歯とインプラントとブリッジはそれぞれ違うものになりますが、口の中に人工の歯を入れるという点は同じです。しかし、同じ人工の歯でも中身は全く違うものになります。そこで、入れ歯、インプラント、ブリッジをそれぞれ項目ごとに比較していきたいと思います。

費用

治療期間

寿命

周りの歯への負担

噛み心地

お手入れ

まとめ

入れ歯の寿命は4~5年といわれていますが、日々のお手入れによっては入れ歯の寿命を延ばすことも可能です。

反対に、お手入れを怠ると入れ歯がすぐにダメになってしまう可能性もあることを覚えておく必要があります。

また、入れ歯は毎日口の中に入れるものなので、寿命に関係なく清潔にすることが大切です。

入れ歯に付いた細菌を放置することで、歯周病や虫歯などを引き起こす可能性がありますので、今回お伝えしたお手入れ方法を参考にしながら、ご自身の入れ歯を大切に扱いましょう。

また歯を完全に失っている場合は、入れ歯以外にもご自身に適した治療法があるかもしれません。気になる方は適した治療法を歯科医に相談することをオススメします。

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