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何歳から?歯を失い始める年齢の話

歯は笑った際に、真っ先に見える部分です。

人とのコミュニケーションの中で第一印象を左右する大切なパーツのひとつです。いつまでも健康な歯でいるためにも、日々のメンテナンスを行うことが重要です。

メンテナンスを怠ると歯を失うことになるかもしれません。

今回は、一般的に歯を失う年齢はどのくらいなのか?という点に着目しながら、歯を失う原因やこれから行うべき対策法などを併せてお伝えしたいと思います。

歯を失い始める年齢はどのくらいか

厚生労働省が提供している健康情報サイト「e-ヘルスネット」によると、本来持っている歯の数を28本として考えた場合、歯を失う年齢は45歳くらいからであることがわかります。

歯を失う年齢は人によって異なるため、一概に年齢をお伝えすることは難しいですが、早い人だと40代後半で歯を失う場合もあるということです。

一体どんなことが原因で歯を失ってしまうのでしょうか。

参考:歯の喪失の実態 | e-ヘルスネット 情報提供

歯を失う原因

歯を失う原因として考えられることはいくつかありますが、大きく分けると以下の2つの原因が挙げられます。

虫歯

歯を失う2大原因の1つである虫歯は、ミュータンス菌と呼ばれる口内の菌が、歯を溶かすことをいいます。ミュータンス菌が歯垢の中で酸を作り出すことで、この“酸”が歯を溶かしてしまうのです。

酸は、歯を表面から溶かしていきますが、次第に歯の内側の神経部分にまで到達して、最終的に歯を失うことになります。

歯周病

歯肉の炎症により歯を支える骨が溶けてしまうことを歯周病といいます。プラークと呼ばれる歯垢の中にいる細菌が歯肉に付着して、炎症を引き起こすのです。

歯周病は、長い時間をかけて進行するのが特徴的。

初期段階では自覚症状がないため、気が付いたときには歯を支えるための土台がなくなってしまい、歯を失うことになる場合もあるのです。

失いやすい歯の特徴

以下のような歯が一本でもある場合は、歯を失う可能性が考えられるため、これまで以上にメンテナンスをしっかりと行う必要があります。

あなたは大丈夫?虫歯&歯周病セルフチェック

ここで、虫歯と歯周病になっていないか簡単なチェックを行っていきましょう。一つでも当てはまる項目がある場合は、早めに歯医者に行くことをオススメします。

虫歯セルフチェック

歯周病セルフチェック

歯を失わないために今日からできるメンテナンス方法

歯の健康

歯を失いたくなければ、日々のメンテナンスをしっかりと行うことがとても大切です。そこで、今日からすぐに実践できるメンテナンス方法を紹介したいと思います。

歯磨きを丁寧に行う

歯を失わないために最も大切なこと、それは「歯磨きを丁寧に行うこと」です。

虫歯や歯周病の多くは、若いころからしっかりと正しく歯を磨けていなかったことが原因であると考えられます。いつまでも健康な歯を残すためにも、歯磨きを丁寧に行うようにしましょう。

また、歯磨きに使用する歯ブラシもご自身に合うものを選ぶ必要があります。

歯ブラシのヘッドは大きすぎるものではなく、できる限り小さなものを選びましょう。

ヘッドが小さいほうが、小回りが利いて磨きやすいためです。

また、歯磨きをする際は力を入れ過ぎずに優しくゆっくりと行うようにしましょう。

鏡を見ながらひとつひとつの歯の状態をチェックしながら歯磨きをすることが大切です。

デンタルフロスを使う

デンタルフロスを使うことで、歯や歯茎の間に挟まった食べカスや菌を除去することができます。

歯ブラシだけでは行き届かない場所も綺麗にして、虫歯や歯周病を予防しましょう。

またデンタルフロス使用中に、虫歯を発見することがあります。以下の項目に当てはまる場合は、虫歯になっている可能性も考えられますので、早めに歯科医院で診てもらうようにしてください。

甘いものを食べた後はうがいをする

毎食後に歯磨きをする習慣があっても、甘いものを食べる度に歯を磨く方は決して多くないと思います。

歯を磨くことはできなくても、こまめにうがいをすることで、虫歯の予防につながりますので、実践してみてください。

生活習慣を見直す

全く関係ないように思えますが、実はストレスも虫歯の原因となり、結果的に歯を失う場合もあり得ることをご存じでしょうか。

人はストレスを感じると、交感神経が過剰に反応して、唾液が少なくなります。

唾液が減ると口の中が乾いて、口の中のあらゆる細菌を排除する力が低下し、結果的に虫歯を発生させてしまいます。それだけではなく、唾液が少なくなることで、虫歯の原因になる菌の活動を促進させてしまうことが考えられるため、ストレスを甘く見てはいけないことがわかります。

また、喫煙者の方も注意が必要です。タバコの煙に含まれる一酸化炭素は、体内へ酸素を届けることを妨害し、ニコチンには血管を収縮させる力があります。

長期間の喫煙は、歯茎の炎症や出血を抑え、仮に歯周病が進行していても症状が出にくく、見落としてしまう場合があるのです。

また、歯周病のもとになる菌と戦う役目を担う白血球の機能が著しく低下するため、体内が歯周病を引き起こしやすい状態になってしまうことが考えられます。

歯科医院での定期的なメンテナンスが大切

歯を失わないためにご自身でできるメンテナンス方法をお伝えしましたが、定期的に歯科医院に通うことも大切です。歯磨きでは取ることのできない歯垢の除去や、病気の見落とし防止にも繋がるからです。

一般的に3ヶ月の一度の通院が理想とされていますが、すでに歯周病の疑いがある方や、喫煙等のせいで歯に汚れがつきやすくなっているような場合は、1、2ヶ月に一度のペースで歯科医院に行くことをオススメします。

まずは一度歯科医院に足を運んだ際に、虫歯や歯周病の有無などご自身の歯の状況を確認してから、どのくらいの頻度で歯科医院に通うべきなのか相談してみましょう。

まとめ

いつまでも健康的な歯を残すためには、若いころから歯のメンテナンスを丁寧に行うことが重要であることがわかりましたね。

虫歯や歯周病を放置することで、あなたの大切な歯がある日突然抜け落ちてしまうことも十分に考えられます。

また、歯を失う=高齢者と思っている方もいるようですが、冒頭でお伝えしたとおり、厚生労働省の調査でも歯を失う年齢は45歳くらいからであることがわかっています。

高齢者じゃなくても歯を失う可能性があるということを念頭において、日々のメンテナンスをしっかり行うようにしましょう。

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