部分入れ歯を上手に選び、快適に暮らすための情報をまとめました
部分入れ歯ができるまでの流れや期間や工程を解説しています。
部分入れ歯にする場合、最初は歯科医で口の中の診察(レントゲン撮影、歯周病の検査などの基本検査)を行い、どのような入れ歯がベストかを調べ、部分入れ歯のサンプル模型や写真を見ながら治療の予定をたてることになります。
部分入れ歯には多くのタイプがあり、それぞれの方法にはメリット、デメリットがあります。カウンセリングの段階でわからないことは質問しておくといいでしょう。
その点を明確に、さらに治療費の見積もりを出してもらい、どの治療法にするか検討します。
どの部分入れ歯にするかが決定したら、先に虫歯や歯周病の治療を行います。それが終了した後で、部分入れ歯の治療に入ります。
噛み合わせが悪い場合は、部分入れ歯を作る前に調整してくれるクリニックもあるようです。
また、歯科の中には実際に診察する前に「無料相談」を行っているところもありますので、先にこちらを利用するのもいいでしょう。
治療法が決まったら、トレーと呼ばれる枠を用いて型採(概形印象採得)を行います。トレーと呼ばれる、枠を用いてお口の中の精密な型採りを行います(型採り前に歯の形を修正することもあります)。
次にこの型をベースに、「咬合床」と呼ばれるロウで出来た器材を使い、上下の噛み合わせを採っていきます(精密機能印象)。これによって上下・前後・左右の高さが決定します。
次に試し入れを行います。ロウで作られた部分入れ歯を実際に口の中へ入れ、歯の色や形、並び具合や噛み合わせなどチェック。不具合のある部分に調整を行い、部分入れ歯が完成します。
実際に使い始めた後も、違和感などがないかの確認を行い、もし合わない点があれば調整していきます。
部分入れ歯は、大まかにこのような工程を経て作られますが、保険対象の入れ歯は23工程、自費診療の場合は50工程以上と倍以上の手間をかけて、よりフィットする入れ歯が作られます。
かかる期間は、最短で通院が6回ほどで、約2週間から5週間ほどとなります。
部分入れ歯の製作は、かかるクリニックによっても変わります。中には型採り、咬み合わせかをチェックした後、すぐに本入れ歯を製作せず、「仮入れ歯」を作るところがあります。しばらく「仮入れ歯」を使い、どこに不具合がでるか、かみ合わせに問題はないかなどを確認するのです。また、歯科技工士が口の中を診ながら作っていく場合もあります。
なお、自ら入れ歯の調整を行うという、意欲的な歯科医もいます。このような歯科医は、製作を歯科技工士に任せきりにせず、部分入れ歯に対する知識やノウハウが豊富なケースも少なくありません。これは医師やクリニックの選ぶ際の参考にもなります。